🧪 今回ご紹介する論文
フォームローラーを使用した筋膜リリース方法
著:伊藤知之・水須達也(大阪大谷大学 スポーツ健康学会誌, 2015)
本研究は、スポーツやセルフケア現場でのフォームローラー(FR)を使った筋膜リリースの具体的方法を教育教材として整理した実用的な内容です。理学療法士やトレーナー、一般向けに活用できる「使い方ガイド」として注目されています。
💡 論文からわかった3つのポイント
① 使うタイミングを3つに分類
- ウォーミングアップ前:関節可動域を拡げる準備に
- トレーニングのインターバル時:筋疲労のケアやリセットに
- クールダウン後:回復促進とリラクゼーションに
② 方法は「部位×時間」で具体的に設計
- たとえば、臀部や太もも・ふくらはぎなど主要部位を対象に
- 各部位で20〜60秒を2〜3往復の基本ルーチンを組む
- 「痛気持ちいい」程度の圧で、部位ごとに圧のかけ方と頻度を指導
③ セルフケア導入の教材として優秀
- フォームローラー使用の手順、姿勢、ポイントを豊富な写真・図説で整理
- **誤った使い方・注意点(関節を直接圧迫しないなど)**も丁寧に解説しているため、初心者にもわかりやすい
🔚 まとめ
この論文は、セルフケアや現場導入を考える際に、「フォームローラーをどう使うか?」を具体的に指南する貴重な教材資料です。
「いつ」「どこを」「どれくらい」が明確で、初心者にも安心して導入できる構成になっています。
「運動前・中・後それぞれに使える」「セルフケアの基本が見つかる」——そんな実践的な内容が魅力です!
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