🧪 今回ご紹介する内容
エコーガイド下Fasciaリリース(US‑FHR)の治療効果
▶︎ 『理学療法 – 臨床・研究・教育』講座(2019年第26巻1号)
💡 エコーガイド下Fasciaリリースとは?
- 超音波(エコー)で**癒着や硬化したfascia(筋膜・腱・靭帯など)**を可視化
- 痛みの原因部位に生理食塩水を注入し、膜を剥離して滑走を回復する手技
- 医師と理学療法士が二人三脚で診断・施術・フォローを担当
💡 主な効果・臨床知見
① 即時的な痛みの軽減と可動性の改善
- 痛みの発痛源を特定し、生理食塩水注入で痛みが緩和し可動域もスムーズに回復
- 「触れて診る」「ボトルネックをエコーで確認」という流れが評価・介入の質を高めています
② 多職種連携で治療精度アップ
- 身体診察+エコー+徒手療法による発痛源の抽出精度
- 医師の注射と理学療法士の徒手・動作指導による再発防止も実施
③ 安全性と適応範囲
- 深度や部位の選定がエコーで可視化できるため、誤注入や合併症のリスクを低減
- 肩関節の可動域制限、仙腸関節痛、腰痛など多様な運動器疾患に適応
🏥 じゃあ、どう活かせばいい?
- **「コリ」や「痛み」のある部位にエコーで異常所見(fasciaの重積など)が見つかれば)US‑FHRは非常に有効
- 日常では、滑走性を妨げる”板状の硬さ”に注目したセルフケア(マッサージやストレッチ)へとつなげやすい
- 治療院では、超音波を用いることで診断&治療の精度が格段に上がるの
🔚 まとめ
- US‑FHRは、エコー可視化+塩水注入で癒着を剥がす即効性のある筋膜治療
- 医師と理学療法士による二人三脚チームアプローチで治療効果と安全性が高まる
- 肩・腰・仙腸関節…など、多様な運動器疾患に適用されており、セルフケアにもつながる
「触れて診る」「見てリリースする」この筋膜治療の流れが広がっています。
コメント