Foam rolling+ストレッチ、やる順番で差が出る⁉︎ 積み重ねケアの実力を徹底解析

🧪 今回ご紹介するレビュー論文

The Accumulated Effects of Foam Rolling Combined with Stretching on Range of Motion and Physical Performance: A Systematic Review and Meta‑Analysis
著:Andreas Konrad, Masatoshi Nakamura(新潟医療福祉大)ほか
掲載:Journal of Sports Science & Medicine(2021年7月) en.wikipedia.org+14jssm.org+14nuhw.ac.jp+14


💡 論文からわかった3つのこと

① ROM(可動域)は「単独介入と大差なし」

Foam rolling+ストレッチの組合せは、対照(無介入)に比べると可動域が改善されるものの、単独でのストレッチやFoam rollingと比較して有意な差はなしと結論付けられました

② パフォーマンス面でも“単独と同等”

筋力・ジャンプ・スプリントなどの実パフォーマンス測定でも、組合せ介入による優位性は確認されず。単独介入とほぼ同等の効果という結果です

③ “順序”がカギ:Foam Rolling → Stretchingがベター

サブグループ解析では、「Foam rollingの後にストレッチを行う」順序ではストレッチ単独よりやや効果が高い可能性が示唆されました(ES ≈ –0.17)。ただし、逆順ではその効果は確認されませんでした

  • Foam rolling + ストレッチの組合せによる可動域・パフォーマンスの改善は、単独介入と比較して差は少ない
  • ただし、Foam rollingの後にストレッチを行うことで、ほんの少しパフォーマンス向上が期待できる可能性あり

  • 「組合せ介入」ではなく、順序最適化の一工夫で、より効果的なセルフケアが可能

 

「Foam rollingか stretchingだけやってる?」と思ったら、Foam rolling→Stretchingの順で組み合わせるのがおすすめです。

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